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2010,02,03, Wednesday

2/14開催予定リリカルマジカル8に
North SunSet で 参加します。
「た - 16」 で ございまーす。
新刊は
リリカルJUNK~執事の馬鹿力~
↑の ヒゲ可愛い なのは達が表紙です。
タイトルの通り、ヒゲダンディことバニングス家執事
鮫島なにがし氏が、なぜかメインを張る本になっております。
過去に発表した、鮫島メインのSSをまとめた短編集。
書き下ろし含む全六編収録で128ページ。500円で配布予定です。
以下、書き下ろしの体験版。
――本文より抜粋。
その日曜日は、二月の十四日――
そう……バレンタインデーだった。
そのチョコは確かに、ちょっと歪んだハート型だった。ご丁寧に、すずかへと中央にアリサっぽい字体で書かれている。
「これ、食べていい?」
「あ、味の保障はしないけどね」
「ううん。アリサちゃんが作ってくれたんだから大丈夫だよ」
すずかの言葉に、ちょっとだけ罪悪感を覚えながらも、アリサの心中はすずかがチョコレートを喜んでくれているという目の前の出来事で大半埋め尽くされていた。
すずかはそのチョコレートの端っこを割って、それを自身の艶っぽい口へと運んでいった。
劇的なバレンタインデー。
確かにそんなものを望んだような気がする。
「なんなのよあんた達」
だからってこれは無いわよねー……などと思いながら、アリサは半眼でうめく。
身体をロープで拘束され、バックシートの中央に座らされている。
自分の左右に一人ずつ。助手席に一人。もちろん運転席に一人。計四人。アリサ一人でどうこう出来るレベルではなさそうだ。まぁ例えこいつらが一人であったとしても、自分では何も出来ないだろうが。
「俺達は誘拐専門業者ってやつだ」
「だから私は誘拐されてるのね」
「その通りだ」
なにやら胸を張って助手席の男がうなずく。
「私が誰だかわかってやってるってこと?」
「いや別に」
「…………ふーん」
あっけらかんと否定され、アリサは眉を顰(しか)めた。
誘拐専門業者――その言葉にふと、思うことがあり訊ねる。
「じゃあ依頼されて私を誘拐したってこと?」
「まぁそんなところだ」
「つまり、私はこれから依頼人のところへ連れて行かれるってわけね」
だったら、その依頼人に唾ぐらい吐きかけてやろう。そう思いながらの言葉だったのだが――
「そういえば、この子どーすればいいんだ?」
「ああ……言われてみれば。依頼メールが来てたから誘拐したけど、報酬とか引渡しとか書いてなかったなあのメール」
「まぁ誘拐できたからOKなんじゃね?」
「待てコラ」
「あんたら状況分かってるっ!?」
黙りこんだのは感無量だったかららしい。
「お前もだよガキぃ」
額に触れている銃が震えている。
銃は金属製だ。見た目よりも重量がある。
アリサと業者のやりとりにビビったのか、あるいは腕が疲れてきたのか。たぶん後者だろう。
「落ち着けって」
銃を持ったバカの後ろから、髪をうなじの辺りで束ねている男(バカ)が声を掛けた。
「こいつでも食うか?」
「なんでチョコなんてもってんだよ」
「そこの棚においてあった。キレイにラッピングされてよー……バレンタインだから、誰かが何かの目的で置いてあったのかもな」
それを喰ったお前は最低なヤツだな、と周りのバカどもが大笑いをする。
しかし、アリサはまったく笑えなかった。チョコがあったという棚の傍に深い藍色の包装紙が落ちている。そして、封を閉じてあっただろう三日月のシール。包装紙の色は夜。そしてそのシールは、アリサがこのチョコレートをあげようとしていた相手の苗字に含まれているもの。
「完全な誤算ね、これは」
「――ということからして、バレンタインデーというのは、将来的には農業コロニーに核を打ち込む血のバレンタインとして……」
何がというわけで、なぜその結果、そのような最悪な人災が起きるのか。疑問は尽きなかったが口にするのも馬鹿らしく、嘆息した。
目の前で浪々とバレンタインデーについて語っている執事の言葉を聞き流しながら、やっぱりクロノは嘆息する。なんだか嘆息するたびに空がくすんでいくような気がした。
「――そういう意味では海外では人が誘拐されたり、射殺されたりと劇的な事件が多い日であり、日本におけるチョコレート交換というのは、お菓子メーカーの商戦のひとつだったりするわけですが」
何でまた日本のお菓子メーカーはそんな物騒な日にお菓子を売り込むことにしたのか、その理由が気にならないでもないが、たぶん適当にバレンタインデーと名づけられる何かがあっただけなのだろう。この手の話はさしたる理由がなかったりするのが常だ。
もっとも、毎年この日を楽しみにしている妹(フェイト)の前ではそんな由来など口にする気はない。わざわざ楽しみに水を差してやる必要もないし、何より言おうものなら母と腐れ縁の補佐官から何をされるか分からない。
何をされるか分からないと言えば目の前の執事もだ。今はバレンタイデーに関する薀蓄(うんちく)――だけでなく、多分にホラが含まれていそうだが――を垂れ流しているだけであるが、語り終わったとき何をしでかすか想像も出来ない。
それを思えば、クロノとしてはとっととこの場を去りたいのであるが。
「そうです。そのような劇的な悲劇や惨劇ばかりが起きる日であると考えるのであれば、アリサお嬢様が誘拐犯にさらわれたとしてもなんら不思議ではないのです」
「…………え?」
唐突に、ナチュラルに、汎用的に、語りの合間のエピソードの一つであるかのように――まぁとにかく、そんな感じで執事はさらりと爆弾発言をしてのけた。
「アリサが……なんだって?」
思わず聞き返す。
「それです! つい前置きの語りに熱くなって忘れておりましたが、アリサお嬢様がさらわれてしまったのです!」
「普通忘れませんけどねそういうことは!」
(……お願いだから来ないでよ)
それは無理な願いだと分かっている。そして同時に、来てくれると嬉しいと思っている自分もいる。
そして――
「アリサちゃんっ!?」
「すずか!?」
最高にして、最悪の状況で、最愛の友がやってきた。
「来ちゃダメぇ!!」
「お呼びになられましたかアリサお嬢様」
まるでどこからともなく、ヒーローのように、黒い燕尾服を翻し、初老のその男が、アリサと男の間に音もなく現れた。
「な、なんなんだお前は!?」
「私でございますか?」
ややわざとらしい口調で、普段の雰囲気とは違うどこまでも慇懃無礼な態度で、鮫島は彼らに名乗る。
「私はここいらっしゃいますアリサ・バニングスお嬢様の執事の鮫島でございます。
ああ――あなた方の名乗りは結構。所属や立場なども別に何であっても構いません。後から恭也様とクロノ様が来てくれるでしょうから、細やかなことはお二人にお任せするつもりですので」
ひょっとして、この執事は怒っているのだろうか――アリサとすずかの頭にふとそんなことが過ぎる。
「し、執事風情が俺達に何の用だよ!」
「お嬢様達と、あとはまぁその他方々の回収に。
変な依頼をだしてしまったがせいで、お怪我をされてしまったようなので……主にあなた方のせいみたいですが」
「そ、それで……てめぇ一人で俺達の相手をする気か?」
威勢良く言っているつもりなのだろう、本人は。実際はかなりびびっているように見える。それはそうだろう。銃弾を真正面から受けて怪我一つしない面妖な執事と戦わないといけないのだから。
「あまり執事を舐めてはいかませんぞ?」
「さぁぁぁめぇぇぇじぃぃぃぃまぁぁぁぁぁっ!」
「お嬢様……ご希望に添えましたかな?」
ゆっくりと振り返りながら訊いてくる執事に、
「バッチリよ!」
アリサはグッジョブ! と親指を立てた。
≪ 続きを隠す
2010,01,01, Friday
まして でとうございます。 しも しく。
あけおめことよろ以外の部分だけの挨拶って、逆に分かり辛いですね。
文字数多いのに。
そんなわけで、改めて――
あけましておめでとうございます、北乃ゆうひです。
【CATARACT】【North SunSet】両サークル共々、
今年もよろしくお願い致します。
んで、まぁ、新年であると同時に、
コミケの四日目である本日。
私、YU-Hiは、某アニメショップにて売り子と雑用をしてました(ぉ
それはさておき。
コミケに参加されたみなさん、お疲れ様でした。
そして、ウチの本を手にとって下さったみなさん、ありがとうございます。
本になった自分の文章を読んでみると、
書き直したいところ消したい文章などなど色々と出てきますが、
そんな私の個人的な部分はさておいて、
読んで下さった方々が楽しんで頂けたなら幸いです。はい。
あとがきにある通り、
2巻は1巻以上に厳しい状況下で(まぁ自業自得なんですが)書いただけあって、
後半になるにつれてどんどん誤字脱字の比率が増えていきます。
ほんとすみません。
それでまぁ、
1巻ほど酷いモノは少ないのですが、一カ所だけ。ガチ一カ所だけ謝罪させて下さい。
前半の……しかも、何度も読み直している部分にとんでもねー間違いがあったんです。
「汚名挽回しねーとな」
汚名は返上するものなんだよヴィータぁぁぁぁぁぁぁっ!
挽回するのは名誉だろうがぁぁぁぁぁぁぁ!
orz
えー……シリアスなシーンに突然出てくるトンデモセリフでありますが、
オイラはこれをガチで見落としていました。
何度も読み直しているのに、なぜか見落としてました。
ヴィータの名誉の為に言っておきます。
間違えたのはオイラです。本当にすみませんorz
今の今まで、自分自身の様々な誤字脱字と戦ってきましたが、
今回の件が一番ダメージ大きいです……ほんと……ぐは……
えと……みなさん、脳内でセリフを改編して正しくお読み下さい。
しばらくショックを引き摺りそうです……ぐぬぬぬぬ。
何はともあれ、
去年はこのクロスクロノスという、
長編を書き上げるという良い経験を積めた年だったので、
今年はもうちょっとペースとピッチを上げて、そしてその経験を生かして、
CATARACT、North SunSet両サークルにて、
色々と書いていきたいと思いますので、
これからもよろしくお願いします。
≪ 続きを隠す
2009,12,20, Sunday
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